今回は、ボカロ曲を無料で作るために必要なDAWやボカロエディターなどをご紹介します。WindowsユーザーもMacユーザーもどちらでも無料でボカロ曲をつくれる環境をご紹介していきますね。
さすがにパソコンやオーディオインターフェイスなどのハード面の機材は必要なので、そこはご勘弁を。
無料でボカロを作る方法を動画で確認
00:57 ボカロ曲をつくるということについて
02:22 ボカロ曲をつくるのに必要な機材
04:29 無料のDAW
08:13 無料のボカロ×4
14:29 ボカロ曲をつくる手順
ボカロ曲を作るということ
まず、ボカロ曲を作るということはどういうことなのかを簡単に説明しておきます。
ボカロ曲を作るということは、DTM(デスクトップミュージック)をするということです。作詞・作曲・編曲・ミキシング・マスタリングといったすべての工程を自分で行うことになります。
ボカロで作曲のまえに、DTMの壁が立ちはだかります。
とはいえ、メロディーと歌詞だけでボカロに歌わせることは可能なので、まずは自分が興味のある所から手を付けてみるのもいいでしょう。
ミックスやマスタリングが苦手な人は、AIなどで自動で行ってくれるツールもありますしね。
関連記事として、DTM初心者がメロディーから作曲する方法のリンクを置いておきますね。
ボカロ曲を無料で作るためのアプリとか
それでは、メインの話題「ボカロ曲を無料で作るためのアプリ」についてはなしていきましょう!
- 無料のDAW
- 無料のボカロエディター
- 音声ライブラリ
無料のDAW
DAWとは、DTMをするためのソフトです。各パートごとの録音・打ち込みから楽曲として完成させるためのMIX・マスタリング作業まですべての工程を行うことができます。
楽器の種類もドラム・ベース・ストリングスなど、多くの種類があり、必要に応じてあとから追加していくことも可能です。
無料のDAWとしてお勧めなのはこれ。
- Studio One
StudioOneは、WindowsでもMacでも使えるDAWです。無料期間は30日間みたいですが、もし純正のボカロを購入を考えているなら、純正のボカロにもStudio Oneがついてくるので今のうちから慣れておくといいでしょう。
*Studio Oneのデモ版をインストールしたのち、30日後にはPrimeエディションに切り替わって使えるみたいです。
ボカロの購入も考えていなく、ずっと無料環境でDTMをやっていきたいなら、Studio One以外では下記のものがおすすめです。
- Windows⇒Cakewalk by BandLab
- Mac⇒ガレージバンド
無料DAWとはいえ、両方とも打ち込み・録音からマスタリングまですべての工程を作業可能です。
詳しくはこちらの記事を。
一つ注意点として、ガレージバンドはプラグインの追加やDimi出力ができないなどの難点を抱えています。
Mac環境の場合は、純正のボカロの購入や、ガレージバンドの製品版の位置づけである、Logicの購入を視野に入れたほうがいいでしょう。
無料のボカロエディターと音声ライブラリ
ボカロエディターとは、ボーカロイドを歌わせるためのプラグインです。ボカロエディターを起動して、初音ミクたちを歌わせるわけです。
これからいくつか無料のボカロをご紹介しますが、それぞれのエディターでシステムが違うので、使えるキャラクターや操作性が変わってきます。
そこら辺を考慮してどれを使うか選びましょう。
もちろん、全部無料なので全部インストールしてもいいと思います。
もうひとつ押さえておきたいのが、ボカロエディターだけあっても、実際に歌わせることはできません。音声ライブラリというものが必要になります。
有名どころでいうと初音ミクや鏡音リンなどです。”声そのもの”ですね。
無料のボカロ
それでは実際に無料のボカロをいくつか見ていきましょう!
UTAU
昔から使われている無料のボカロエディターで”UTAU”というものがあります。こちらは飴屋Pという人が無料配布してくれているボカロエディターで、今では多くの人に使われています。
特徴は何といっても、キャラ数の多さです。UTAU本体がオープンソースとして公開してあることもあり、数多くの有志がオリジナルのキャラクターとボイスを配布してくれています。
さすがに初音ミクなど有料のものを歌わせることはできませんが(厳密には可能。ただしグレーゾーン)、莫大な量の音声があるので、自分が好きなものを探してみましょう。
エディターの操作性もよく、作りこめばかなり自然に歌わせることができるでしょう。
オリジナルの対応OSはWindowsですが、最近ではMac環境で使用できる、OpenUtauというものがあります。
Windows版のUTAUのみの説明ですが、UTAUのダウンロード&インストールの方法はこちらにまとめてありますので、参考にどうぞ⇒無料のボカロ”UTAU”と音声”重音テト”のインストール方法
NEUTRINO
最近はやりのボカロに、NEUTRINOというAI歌声ソフトがあります。もちろん無料です。きりたんをはじめ、ずんだもんやめたんなどのキャラクターが使えます。
NEUTRINOの強いところは、ベタ打ちでも生身の人間と変わらないくらいの歌い方で歌ってくれるところです。
難点としては、使い方がちょっと難しいです。なので、NEUTRINOのキャラクターが好きな人以外にはあまりお勧めしないかもです。
メリットとしては、musicXMLのファイルが使えるので、ミューズスコアなどの楽譜データを読み込んで歌ってもらいことができます。
使い方はこちらにまとめているので参考にしてください。⇒無料のボカロ!NEUTRINOの使い方まとめ
VOISONAとSynthesizerV
僕は所持していないのですが、無料のボカロとしてVOISONAとSynthesizerVもご紹介しておきます。
この2つの特徴は3つあります。
- 歌声生成AIである
- エディター画面もしっかりしている
- VSTプラグインである
NEUTRINOのようにAI機能を採用しているので、ベタ打ちでも自然に歌ってくれます。エディターもUTAUかそれ以上に使いやすいので操作性も抜群です。
そして、これら2つのボカロはVSTプラグインなので、DAWと連携して操作することができます。
UTAUやNEUTRINOは、あくまで”ボーカルを作るだけ”なので、DAWとの連動ができませんでしたが、VOISONAとSynthesizerVはDAW上で、バック演奏と一緒に再生や編集ができるのです。
ボカロ曲をつくるうえで便利なほかの機材について
とりあえず、今までご紹介してきたものでボカロ曲を作ることはできます。
ただ、それだだとやはり作業が大変だっりするので、有料にはなりますがMIDIキーボードやオーディオインターフェイス、モニタースピーカーなどはあったほうがいいでしょう。
ここでもコスパがいいものなど軽くまとめておきますね。
オーディオインターフェイス(必須級)
DAWで作った音は、基本的にはMIDI信号というもので、それを音として流すためにPCで変換しています。その信号の流れをスムーズにするのがオーディオインターフェイスです。
オーディオインターフェイスを使用することで、音の遅れ(レイテンシィ)を小さくできたり、DAWの動作を安定させることができるので、あったほうがいいです。ないとストレスが半端ない。
打ち込みだけならオーディオインターフェイスがなくてもボカロ曲を作成することは可能ですが、ギターなど自分で弾いて録音する場合には必要です。
モニタースピーカー(あったほうがいい)
普段使用するスピーカーやイヤホンは、そのメーカーによって聞こえやすい周波数にばらつきがあったりと、よく言えば特徴、悪く言えば”クセ”があります。
度の音域でも一定に聞こえるモニタースピーカー、もしくはモニターヘッドホンはあったほうがいいでしょう。
特に、ボーカロイドの場合、最近はEDM系のバック演奏を付けることが多いです。サブベースなんか入れたりすると、普通のスピーカーじゃほとんど聞き取れません。
MIDIキーボード(あったほうがいい)
ピアノが弾けなくても、MIDIキーボードを持っておくと、打ち込み作業が格段に楽になります。
両手引きをしない限りは2オクターブ半くらいの鍵盤数で大丈夫です。
ボカロ曲の無料での作り方
簡単にボカロ曲を作る手順をまとめておきますね。
- DAWでメロディとオケの作成
- DAWからメロディをMIDI出力
- UTAU、もしくはNEUTRINOで出力したメロディの読み込み
- 歌詞を入れてオーディオデータで出力
- DAWで作った音声を読み込み
- バック演奏を作りこんで完成
ポイントは、メロディをDAWでつくったら、それを出力してUTAUやNEUTRINOで読み込む必要があるというところです。
UTAUやNEUTRINOでも直接メロディーを打ち込んでいくことはできますが、先にDAWでメロディを作っておいて、それにUTAUやNEUTRINOで歌詞をつけたり調整していく方が圧倒的に楽です。
ただこれは、DAWとの連動ができないからであるので、VOISONAとSynthesizerVに関しては隙に作って行って大丈夫だと思います。
詳しい作り方や手順はこちらにまとめていますので参考にしてください。使用環境はWindowsのパソコンで、無料DAWのCakewalk By BandLabとUTAUです。
⇒無料のボカロ”UTAU”と無料のDAW”Cakewalk By BandLab”でボカロ曲を作る!
曲の作り方やDTM全般についてこちらにまとめています。DAW初心者の人など、曲作り自体に慣れていない人はまずはここから始めてみてください。
⇒DTM初心者が1曲作り上げるまでの道/DTM初心者はこちらから【やり方まとめ】
ちなみに僕は”ボカロでDTM入門”という本を読んで初めてのボカロ制作をしました。ボカロだけでなく、DTM全般、さらには曲の販売方法やSNSの使い方まで乗っているのでお勧めです。
そのほかのボカロ曲作ってみた系の記事
そのほかの曲を作っていく過程をまとめた記事もまとめておきます。実際の工程や注意点などもまとめていますので参考にどうぞ。
無料DAWと初音ミクでボカロ曲作ってみた
初音ミクと、無料のDAW(Cakewalk By BandLab)で実際に曲を作っていく様子をまとめた記事もありますので、参考にご覧ください♪
⇒【Cakewalk】無料DAWと初音ミクでボカロ曲を作ってみる
Androidのスマホで無料アプリ一つでボカロ曲作ってみた
iPadやiPhoneなどのiodでは、ボカロの純正製品を購入しないといけませんが、アンドロイドのスマホなら、PaintVoiceという無料アプリで1曲作ることができます。
PaintVoiceも、厳密にはボカロではなくUTAU音源を使える歌声合成アプリです。オケもこのアプリ内で作ることができるので、このアプリだけで1曲完成させることができちゃいます。
⇒【アンドロイドでボカロ】PaintVoiceの使い方【1曲作ってみた】
iPadでボカロ曲をつくる!
IOSの場合、UTAUなどの無料アプリがないので、純正のアプリを購入する必要があります。その代わりといっては何ですが、使い勝手がめちゃくちゃいいので初めてのボカロ曲作りには可なりおすすめ。もちろん音もいいです。DAWはガレージバンドが無料でついてますし。
こちらの記事ではIpadだけでボカロ曲を作って行く流れを説明していますので参考にどうぞ。
コメント
話が難しくてよくわからないし、そのサイトは何ですか!?
教えてください。
どの部分が難しかったですか??知りたいことなどおしえてもらえれば、もうちょっと別の表現できないか考えてみますよー