今回はシンセサイザーで作られる音の種類ごとに、その役割をバンドと比較して説明します。ここを抑えておくことで、サウンドメイクやコピーするときにだいぶイメージしやすいかと。
それぞれサンプル音源とともに、サウンドの作り方のご紹介もしていますので最後までどうぞ!
シンセサウンドの種類と役割
シンセサウンドは大きく次のように分けることができます。
- シンセリード系
- プラック系
- パッド系
- シーケンス系
- シンセベース系
- パーカッション・ドラム系
シンセリード
名前の通り、リードなどの主旋律となるメロディーを奏でるパートです。バンドでいうところのボーカルやリードギターですね。
ボーカルと一緒にユニゾンしたり、カウンターメロディやハモリパートを演奏することもよくあります。
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プラック
和音・コード担当。バンドでいうピアノやギターのパートです。音色もギターやハープなどの弦楽器系ににたものが多いですね。
プラックとは”かき鳴らす・ひっかく”という意味です。
特徴として、あまり音が伸びずに、アタック後すぐに減衰していく感じです。
作り方はこちら
⇒シンセのプラック系サウンドのレシピ・作り方とアレンジのヒント
パッド
空間を演出するパートです。バンドでいうキーボードやアコースティックギターです。広がりのあるサウンドがよく使われます。
空間的な広がりだけでなく、音域においても、隙間を埋めるように使います。
楽曲の中では、全音符でならしっぱにして曲に厚みを出す役割で使われます。サイドチェインをかけて使われることが多いのも特徴ですね。
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シーケンス
装飾担当です。アルペジオのパターン演奏がよく使われます。バンドではギター2とかキーボードが担当することが多いですね。なのでサウンドというよりは、奏法に近いですね。
ちなみに音楽でのシーケンスとは、”1つの短いフレーズを何度か繰り返すこと”で、「反復進行」や「ゼクヴェンツ」と呼ぶこともあるそうです。
そのなかでも、シンセサイザーやDTMでは、”機械が自動演奏してくれる”という意味もあります。自動アルペジオ機能やLFOを使ったパターン演奏ですね。
⇒Cubaseのアルペジエイター”Arpache 5”の使い方
⇒Cakewalk By BandLabのアルペジエイターの使い方
このサイトで紹介しているフリーシンセサイザーのVITALには、アルペジエイターはついていませんが、LFOをピッチにアサインすることで同じようなことができます。
シンセベース
ベース担当です。
EDMでは、通常のベースのほかに、さらに1オクターブ低いサブベースもよく使います。
ベースサウンドの作り方はこちら
パーカッション・ドラム系
他には、ドラムをシンセで作ることもありますし、それを生ドラム系の音源にレイヤーして使うこともよくあります。
わかりやすいところでいうと、ファミコンなどの8ビット音源のドラムは、三角波やノイズ音などを使用して作られていますね。
こちらの音は全てフリーシンセのVITALで作った音です↓
ビルドアップでよく使われる、ライザー系の音やインパクトノイズもシンセで作ることができます。
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