シンセパッドとは?
シンセパッドとは、音の種類の名前ではなく、その音をどうやって使うかの概念にちかいです。
プラック系の音はすぐに音が切れますが、パッドはコード音がずっとなり続けます。空間を埋めるように白玉で響いている感じの音がパッドですね。
ずっと鳴らし続けることができればそれはPADと呼べるので、くわしくは後述しますが、プラック系の音をPAD音として使用することも可能です。
では実際につくってみましょう!
シンセパッド系サウンドのレシピ・作り方
波形は何でもいいです。なり続ければいいので。とりあえずオーソドックスなものをご紹介しておきますね。
つかうシンセサイザーはVITALです。
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スーパーソウのレシピ・作り方
Super Saw。ノコギリ波を重ねたサウンドです。
使う波形はもちろんノコギリ波。
ボイシングを16にして厚みを出してます。デチューンは今回は10%ですが、もうちょっと広がりが欲しい時などは20%とかでもいいです。
エンベロープは実際の曲作りを意識して、さりげなく入ってくるようにアタックを弱くしてあります。
内部エフェクトはこんな感じ。
空間系エフェクトやコーラスでさらに広がりを持たせ、コンプレッサーで均すイメージですね。
これで完成です。
実際に曲中に使うときは、その曲に合わせてアタックの感じを変えたり、エフェクターでの響き具合の調整をしましょう。
ボイシングも足りないところを補う感じで重ねていくといいと思います。
シンセストリングスのレシピ・作り方
スーパーソウのサウンドをもとに、ストリングス系の波形も作ることができます。
まずはオシレーターの設定。
ノコギリ波を7つボイシングで重ねて、デチューンは7%。そこに揺らぎが出るように、LOF1をアサインしました。
エンベロープでアタックとリリースを長く取り、ディケイとサスティンを調整してます。
そしてフィルター。
エンベロープ2で似たような設定を作り、フィルターにアサインしてます。ちょっとだけ質感が出ます。
右下のVEL TRKを100%にすると、ベロシティーによる変化が反映されます。
最後にエフェクターで調整して完成!
現在はオーケストラっぽいストリングスになっていますが、実際曲中で使用するときは、曲のテンポに合わせてアタックの長さを調整するのをお勧めします。めちゃくちゃアタックを長く取って、段々音量UPしていくのもありかと。
サイン波でも作ってみた
ついでにサイン波でも作ってみました。
設定はこんな感じです。サイン波なので、丸い感じの音になりますね。
これにディストーションをかけるとまた面白いサウンドができます。
リバーブを使ってパッドサウンドを作る方法
最後に、リバーブなどの空間系エフェクトを使い音を響かせることによって、シンセパッドの効果を作る方法をご紹介して終わります
リバーブのMIXとTIMEをマックスにして音を響かせることにより、PAD的な使い方ができます。
今回は内臓エフェクトを調整しましたが、DAWについているリバーブなどのエフェクターでも同じことができます。
さらにアタックも遅くしてみました。
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