歌ってみた屋、ボカロ曲を動画サイトにアップしようとするとき、意外と困るのが”映像”ですね。
とりあえず画面に映すものさえあればいいので、1枚絵でも風景写真でも何でもいいのですが、せっかくなので今回は、PV風の映像を作るときのヒントなどをまとめていきます。どっちかというと実写です。
必要な機材
- 撮影機材
- 編集機材
撮影機材
- スマホor一眼レフなどのカメラ
- 三脚
撮影機材は、スマホでも大丈夫です。
最近のスマホは画質がいいですし、逆に画像サイズが大きすぎても、一般家庭の機材だと編集時にフリーズしまくって作業になりません。4Kの編集をしようとすると30万くらいのパソコンが必要になります。参考までに。
一眼レフカメラなどレンズを付け替えることができるものの場合は、表現方法が上がるってくらいですかね。
スマホにしろ一眼レフにしろ、手持ちだとぶれまくるので、三脚などはあったほうがいいでしょう。
編集機材
- パソコン
- 編集ソフト
後述しますが、やること自体は簡単です。ですが、動画編集をする場合、どうしてもスマホだとやりにくいので、それなりのスペックのパソコンがあったほうがいいでしょう。
簡単にスペックを言っておくと、メモリ16GB以上でグラフィックボードもそれなりのやつが欲しいですね。10万ぐらいのもので大丈夫じゃないかなーって感じです。
編集ソフトは何でもいいです。基本カット編集(動画の切り貼り)なので。
僕は仕事柄、映像編集や画像加工をよくするので、Adobe CCに入っていまして、PremiereProを使用しています。このソフトはテロップ入れが楽です。
安いものだと、パワーディレクターは使いやすかったですね。
歌ってみた動画などの”映像”のつくりかたのヒント
- 撮影した素材で使うのは”映像のみ”
- 撮影するとき、カメラに曲が入るようにとる
- 歌っている口元が映るときは、曲を流しながらとる
- ”望遠””広角”を使いわける
- 人物以外の素材も撮っておく
- カットはリズムや拍に合わせて
撮影した素材で使うのは”映像のみ”
まず最初に確認しておきたいのが、撮影した素材で使うのは、基本的に”映像のみ”です。音声のほうはPVには使いません。
つまり、雑音とか特に気にしなくていいです。音質とかも。
撮影するとき、カメラに曲が入るようにとる
これは場合によるのですが、編集ソフトに”マルチカム機能”が入っている場合、2つ以上の映像や音声素材を”音声で同期”させることができます。
撮影カメラの近くで曲を流しながら撮影することによって、マルチカム機能を使ってぴったりのタイミングでカット編集ができるようになります。
歌っている口元が映るときは、曲を流しながらとる
いくら自分の曲でも、その時その時で若干BPMがずれます。
なので口元が映るカットを使いたいときは、曲を流しながらそれに合わせるように歌うことを推奨します。PVの曲自体は、出来上がっているものを使うので、この時の歌自体は下手でも小声でも何でもいいです。
”望遠”と”広角”を使いわける
可能なら、望遠レンズと広角カメラを使い分けましょう。特に望遠。
望遠レンズで撮影することによって、画面が途端にプロっぽくなります。スマホの場合は倍率を上げる拡大撮影が望遠と同じです。
ただ、望遠にすればするほどブレが大きくなりますので、慣れが必要。もしくは三脚やスタビライザーでブレを押さえましょう。
人物以外の素材も撮っておく
素人の自主映画撮影にもありがちなのですが、全部のカットに人物を入れてしまうのは避けましょう。自主映画だと、全部しゃべっている人にカメラを向けてしまうとかね。ほんとありがち。
風景や道具、もしくは手元足元などのカットを挟むことで、映像的にもクオリティが上がりますよ。
例えば、”あなたが好き”みたいな歌詞部分の映像に、ハートが書いてあるカップを映すとか。”泣いている”という歌詞があれば、雨の空を映すとか。逆に晴天の下にいる人物の後ろ姿とかでも面白いかもです。
どんな映像にするか細かく決まていなくても、とりあえず風景とか撮りだめしておけば結構使えますよ。実際僕がロケに行くときは、決まったカットだけでなく、そういったものも余剰素材として撮影するようにしています。
余談ですが、景色や道具を使った情景の表し方はいろんな映画見てみるとうまくなります。
カットはリズムや拍に合わせて
あとは適当に切り張りするだけでもそれっぽ物が出来上がります。
この問い、リズムや拍、小節に合わせて切り張りすることを意識しましょう!
映像のクオリティを上げたい人のためのおすすめの練習
最後に、映像のクオリティを上げたい人のために、ちょっとした練習方法を書いて終わります。
それは、”PVをコンテに起こしてみる”ことです。
最近よくYouTubeに上がっている歌ってみた動画、マイクと歌っている人が映っているだけのものもありますが、それでも結構かっこいいですよね?
こういった一見簡単に見えるものでも、コンテに起こしてみることでいろいろと発見があるものです。カメラの使い方やカットのタイミングとか。
いろんなPVを見て研究してみましょう!
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