ビルドアップの作り方とアレンジ方法

作曲

今回はEDMに必須のビルドアップの作り方を見ていきます!

オートメーションをつかえることが大前提ですので、オートメーションが何のことかわからない人はこちらの記事からチェックしてみてください。

オートメーションとは?DTMでのいろんな使いかた

ビルドアップを盛り上げる2つの要素

  • ライザー
  • スネアとKickのロール

ドロップに向けて盛り上げていくのがビルドアップのパートです。

そのためにライザー系の音を足したり、スネアやキックのロールを段々早くして行ったりして雰囲気を作ります。DAWのオートメーションの機能もうまく使って変化を付けていきましょう。

てことで実際につくりながら見ていきます。

ビルドアップの作り方

ヴァースとドロップがあってこそのビルドアップですが、とりあえず基本的な考え方と作り方ということで、まずはビルドアップの主な要素だけ作っていきます。

  1. リズムを作る
  2. ライザーを入れる

ドラムロールを入れる

まずはリズムを作ります。基本的には8小節で段々早くしていく感じです。

キックとスネアを使いましょう!

最後の1小節はブレイクを入れます。緩急ですね!

ライザーを入れる

次はライザーとインパクトノイズを入れます!

【ライザー】

VITALというフリーのシンセサイザーで作っていて、設定はこんな感じです。

オシレーター1を16ボイスにして、ユニゾンを真ん中に合わせます。

オシレーター2では同じように設定し後、ピッチをオクターブ下げて、若干レベルを下げましょう。

LFOは、8小節分の右肩上がりに設定します。それをオシレーター1・2のピッチとユニゾンにアサインさせれば完成です。

波形を変えたり、フィルターを設定したりすることで、いろんなニュアンスを作ることができますよ!

【インパクトノイズ】

とりあえずインパクトノイズ入りの音を。

入りのインパクトノイズは、これまたVITALで作ってます。後半のライザーと一緒に上がっていくものは、入りのインパクトノイズを一度オーディオで書き出して、それを読み込み、逆再生です。

ではインパクトノイズの作り方も見てみましょう。

まずはノイズのレベルにLOF1をアサインします。LFOは、最初がインパクト強く、急激に下がってそのあと徐々に落ちていく感じですね。

次はローパスフィルターをノイズにかけて、LFO2をアサインします。LFO2も似たような感じのLFOです。動き的には、最初にハイのほうもパスしておいて、徐々にローのほうに絞っていく感じです。

最後にエフェクトで豪華にして完成です。

お好みでどうぞ。

ノイズの種類を変えると、また違ったノイズの音になります。フィルターのかけ具合も調整して好きに作ってみましょう!

ここまでがビルドアップの基本の作り方です。

ビルドアップのアレンジ

ここからはビルドアップをアレンジするときの考え方とやり方を見ていきます。

ある程度コードがついていたほうがイメージしやすいと思うのでちょっとコードを付けました。

  • ピッチを上げていく
  • コードパートを広げる
  • 更にメリハリをつける

ピッチを上げていく

後半、よりテンションを上げていくように、スネアなどのピッチも上げていきます。

やり方はいろいろありますが、今回はサンプラーのピッチをオートメーションで動かしました。使っているサンプラーはSpeedrum Liteという無料のもです。

他にも、ボイスサンプルやコードものシンセも同じようにあげていくと、より全体的にテンション上がっていく感じがあります。

注意点として、参考画像でも忘れているのですが、オートメーションを描いた後に元に戻しておかないと、この後の続きのパートでも上がったままになってしまいます。

きちんと0に戻しておきましょう。

コードパートを広げる

コードのピッチをあげていくついでに、ユニゾンやフィルターなどをオートメーションで動かして、拡散していく感じにすると、ドロップに向けての開放感が生まれてきます。

全半はローパスフィルターを絞って、後半に行くにつれて開放するようにしています。それと同時に後半からピッチベンドで音程もUP。

更にメリハリをつける

さらにブレイクを作ったり、頭にインパクト音などを置いてメリハリを作りましょう!

  • ブレイクをさらに入れる
  • ボイスサンプルを入れる
  • ブレイクのところにもボイスサンプルなど入れる
  • インパクトを強くする

ブレイクをさらに入れる

最初の4小節の後ろのほうに、ブレイクを一つ作りました。

各トラックで音を消しただけだとリバース音やリリース音が残るので、すべてのトラックを一つにまとめて、オートメーションでボリュームを削ってスパッと切ります。

ボイスサンプルを入れる

ボイスサンプルを入れる手段もよく使われます。

今回は、初音ミクで作った素材をオーディオ出力して、それをVITALに読み込みエフェクトを付け、後半でピッチをオートメーションで上げています。

カオスになってきましたね(笑)

ブレイクのところにもボイスサンプルなど入れる

ブレイクのところにもボイスサンプルを入れると、また違った雰囲気になります。

もうちょっとケロケロボイスにしていいかもですが、とりあえずこんなもんで。

無料のボイスイスを加工しています。

インパクトを強くする

さらに、頭の床に爆発音やシンバル、ドロップベースなどを入れると、ビルドアップの入りを強調することができます。

最後のブレイクのところにドラムフィルを入れてドロップへ向けて一気に走り出しましょう!

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