今回はDTMで曲を作っていくときの流れを詳しく説明していきます。
DTMで作曲するときの流れ
DTM・作曲の流れはだいたいこんな感じです。
- 構想
- 曲を作る
- 編曲する
- ミキシング・マスタリング
詳しく見ていきましょう。
構想
ここはすっ飛ばしてもいいのですが、1曲丸々作るときはこの構想段階である程度練っておくと後が楽です。
構想段階では、思いついたことを紙に書いていきましょう。
- 曲のテーマ・イメージ
- ジャンル
- イントロ⇒Aメロ⇒Bメロ⇒サビ⇒・・・など構成
- 盛り上がりの場所
- 使いたい楽器
- 参考の音楽
- ・・・etc
曲を作る
いきなり”曲を作る”ってなんやとなるかもしれませんが、まずは曲を作るのがDTMの一歩目です。この時の曲とはメロディーとコードで構成された簡易的なもので構いません。
曲を作る工程はヒトによって違うので、オーソドックスな方法をいくつか羅列しておきますね。
- コード先行型
- メロディ先行型
- 歌詞先行型
- ノリ
コード先行型
DTM初心者、作曲初心にとって一番やりやすいと思われる方法です。先にコード進行を打ち込んで、それをもとにメロディーを考えます。
この時に打ち込むコードも簡易的なもので大丈夫です。よく使われるコードを打ち込んで、それをループさせるのがいいでしょう。
⇒作曲初心者向けのコード進行とアレンジの方法/作曲初心者向けのコード進行
コードだけだとイメージがわきにくい時は、ドラムなどのリズム楽器も仮で入れちゃってもいいです。リズムが入るだけでだいぶ雰囲気変わりますからね。
メロディを付けるときは、そのコードトーンやキーを意識して適当に鍵盤を弾いてみてもいいですし、ひたすら流しながら鼻歌で考えてもいいです。
ただ、鼻歌でメロディを考えるときは、実際にメロディを打ち込む前にボイスレコーダーなどに録音したほうがいいです。打ち込んでいる間にわかんなくなってしまうことが多々あるので。
ちなみにコード進行に対してのキーは、そのコード進行を紹介してあるところにだいたい書いてあるので大丈夫かと思います。
たいていの場合はKey=Cでコード進行を紹介してあるので、キーボードでいう白鍵を引いておけば大丈夫です。
⇒DTM初心者でも押さえておきたい音楽理論の基礎~スケールとコード~
メロディ先行型
先にメロディを作る方法ですね。散歩しながらでもできるのがメリットです。思いついたメロディはスマホでボイスレコーターなど随時録音しておきましょう。
ただ、コードを付ける作業の時にキーの判別が必要になるので、先ほど紹介したコード先行型よりはちょっとだけ難易度が高いです。
メロディーからキーを判別する方法はこちらにご紹介しています。
歌詞先行型
ウタモノを作るときに、先に歌詞から考えるという人もいます。
歌詞を先に考えた人は、簡単なリズムを流しながらだったり、コード進行を流しながらだったりしながら歌ってみるといいです。
言葉から生まれるメロディーがあるので、今までご紹介した方法とはまた違ったメロディが生まれます。
ただ、メロディにうまく当てはまらない時もあるので、その時はメロディを考え直すのも手ですが、歌詞のほうの単語を調整するものありです。韻をふんで見たりして。
余談ですが、歌詞を書く練習として、有名な曲の続きの歌詞を考えるとかいいですよ。その時、言い回しなどの表現は、その元の曲を意識しましょう。
ノリ
そのまんま。ノリで考えます。
ずんちゃ!ずんちゃ!っとか言いながら。頭の中でドラムとか鳴らしながら。もちろんボイスレコーダーに録音しましょう。
編曲する
さて、編曲作業に入ります。
その前に、ウタモノを作りたくてまだ詩が入っていない人は、このセクションの一番初めに詩を入れておくことをお勧めします。歌詞のよってメロディの変かがあるので。
編曲で行うことは主に、コードやリズムのブラッシュアップ、使う楽器・音域の構成です。
ここでだいたい作り上げます。下記順番で行うのがやりやすいかと思います。
- リズムのブラッシュアップ
- コードのブラッシュアップ
- 楽器や音域の構成
- その他
リズムのブラッシュアップ
メロディーを流しながら、ドラムを入れていきます。この時に流すのはメロディとドラムトラックだけです。
メロディとドラムだけで曲の雰囲気や抑揚がわかるように作ってくのがコツです。
ドラムを入れるときは、各パーツで分けておくと、ミックスの時に各パーツで調整できるので曲の仕上がりがよくなります。最低でも、【キック】【スネア】【タム系】【ハイハット・シンバル系】に分けておきましょう。
コードのブラッシュアップ
コード進行を変えるだけで曲の雰囲気はガラッと変わります。メロディが単調でもコード進行によってめちゃくちゃオシャレになるくらいです。
こちらの記事を参考にしてみてください。
楽器や音域の構成
コード進行が決まったら、それをもとに各楽器に当てはめていきます。コードのルート音がベース、ギターでコードトーン、って感じです。
考え方的にはコンデンススコアの考え方に近いですね。
ボイシングを増やしたりして、使う音域を増やすことで、楽曲に厚みを持たせることができます。
この時に各楽器のサウンドもある程度作りこんでおきましょう。
その他
今までの工程で曲としてはほぼ出来上がりです。
必要に応じてカウンターメロディを入れたり、音域を増やしたり、逆に減らしたりして、曲として完成させましょう!
ミキシング・マスタリング
最後に全体のバランスの調整をするのがミキシングとマスタリングです。
ミキシングでは主に、音量調節・楽器の位置の調整・サウンドの仕上げを行い、マスタリングで仕上げる全体を仕上げる感じです。
ミキシング
ミキシングでは行うことはこんな感じ↓
- 各トラックのサウンド調整(PAN・EQ・コンプレッサー・リバーブなど)
- 各トラックのバランス調整
パンニングとエコライザーで各楽器の位置の調整と音域のすみわけを行います。次にコンプレッサーで音量の均一化をし、リバーブなどで空間を演出します。
そして音量のバランスをとっていくのですが、まずはベースの音量を決めて、それに合わせて各トラックの調整をしていきましょう。ベースとボーカル、ベースとドラム、ベースとギター。といった感じです。
もちろん楽曲によっては、基準となるものが他の楽器のほうがやりやすい時もあります。
マスタリング
マスタリングは仕上げです。
全体をまとめ上げたマスタートラックで、最終的な音量と空間の演出の調整を行いましょう!
DTMで作曲するときの流れまとめ
- 構想
- 曲を作る
- 編曲する
- ミキシング・マスタリング
いきなり全部行おうとすると大変なので、毎日ちょっとづつ行っていくのがいいでしょう。
最初のうちは完成度よりも数をこなすこと、慣れてきたら1曲作り上げるのがバラスがいいと思います。特にミキシング・マスタリングはわけわからんですからね。
いろいろ挑戦してみましょう!
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