今回はプラック系のシンセサウンドの作り方を見ていきましょう!
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プラックとは?特徴と主な使い方
プラック音は、弦をはじいたような音の響き方が特徴です。
なので、基本的にはアタックが速く、そのあとすぐに減衰していきます。
実際の曲づくりの中では、単独でリードを務めることも多いですが、その特徴的な音の響き方から、リズム感を演出したり、リードやシンセパッドなどの音に、アタックを太くするためにレイヤーされることも多々あります。
まぁ、いろんな役割で使われるてことです。
とりあえず作っていきますか。
基本的なプラックサウンドの作り方
まずはプラックサウンドの基本的なところを解説します。
プラックの特徴は先ほども言ったとおり、アタック感と音量の減衰です。ここさえ押さえておけば、何でもプラック音になります。波形は何でもいいってことですね。
とりあえず一つサンプルを作ってみましょう。
基本ということで、シンプルにスクエア波にフィルターをかけたものです。
重要なのは、エンベロープの設定。
まずは、エンベロープ1で音量の調節をします。
サスティンは0に設定して、ディケイの長さを調整することで、音の響き方を好みに合わせましょう。
ローパスフィルターをエンベロープ2で動かすことにより、アタックの瞬間は高音の倍音で質感を出し、すぐにハイカットになる動きを作って、ギターでいうブリッジミュートみたいな丸みを帯びた音になります。
これにフィルターをかけることにより、実際の曲になじむように調整しましょう。
今回はこんな感じエフェクトをかけてみました。エレクトリックな音になりましたね!
このように、エンベロープとフィルターで音量と倍音の動きを調整することで、どんな波形でもプラック音を作ることができます。
アレンジ方法のヒントとして、いくつか見てみましょう。
プラックサウンドのアレンジ
サイン波で丸い感じのプラック
先ほどのものを、波形をサイン波にしただけのものです。(サイン波は倍音を含まないのでフィルターは切ってあります)
当たり前ですが、丸い感じの音になりましたね。他の音にレイヤーすることで、その音の雰囲気を変えずにアタックを強くできそうです。
さらにボイシングを増やしてちょっとだけぼかした音にしてみました。個人的には結構好きな音。
スーパーソウの質感プラック
これをプラックと呼んでいいかはちょっと疑問ですが、波形をノコギリ波に変えて、フィルターのかかり具合をちょっと調節したものです。
スーパーソウの質感が出るように、エンベロープを深めにかけて最初だけ高い音域も出るようにしています。
このフィルターをもっとローパスよりにすると、高い音域の倍音が削れるので丸い感じになります。
こっちは”プラック感”でてますね。
作りこむと”Future Bass”に使えそうなプラックもできる
オシレーター1の右側のつまみに、エンベロープをアサインしてます。そしてFM・OSC2に設定することで、オシレーター1にオシレーター2をテクスチャーとして重ねる感じですね。
オシレーター2自体は、2オクターブ上の音を設定することで、ちょっとベルっぽさの演出です。
それだけだとちょっと足りないと思ったのでさらに、オシレーター3で3オクターブ上の音を設定し、金属音的なテクスチャーを作っています。
エフェクターは、先ほどまでのものにローカットのフィルターを追加して濁らないように調整です!
最後に
いかがでしたか?
プラック音は、エンベロープとフィルターを使いこなすことで、自由に求める音を作り出すことができます。
シンセの音作りの中では比較的わかりやすい部類かと!いろいろやってみてください♪
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