コードごとの役割
ダイアトニックコードをもとに、各コードには役割があります。
- トニック(T)・・・Ⅰ、Ⅵm、Ⅲm(C、Am、Em)
- サブドミナント(SD)・・・Ⅱm、Ⅳ(Dm、F)
- ドミナント(D)・・・Ⅴ、Ⅶm♭5(G、Bm♭5)
コード進行は、コードの組み合わせでこれらの雰囲気を感じながら作っていきます。基本パターンとしては、(トニック⇒)サブドミナント⇒ドミナント⇒トニックというのがオーソドックスです。
もうちょっと言葉で表すならこんな感じです。↓
- トニック・・・・・落ち着く感じ
- サブドミナント・・ちょっとふらふらしてる感じ
- ドミナント・・・・落ち着かない感じ
これをもとにコード進行を考えてみます。
ダイアトニックコードでコード進行を考えてみる
コード進行を付けることになれないうちは、いきなり難しいことはせずに、ダイアトニックコードを使ってコードを付けてみましょう。
- 仮コード入れ
- コードアレンジ
という段階を踏めばやりやすいです。
まずAメロ。Ameroは物語の始まりということで、前半はちょっとふらふらしている感じにしてみます。後半はちょっとづつ盛り上がってくる感を持たせるために、変化としてドミナントを入れ込んでみましょう。
Bメロでは、物語の試練的な感情として、ちょっと暗い感じを出してみます。なので、マイナーコードを使ってみましょう。サビへの最後は盛り上がりのためにドミナントで終わらせます。
さて、サビです。今まで1小節ごとにコードを変えてきましたが、盛り上がりを演出するために半拍づつ変えていきます。いっそのこと王道進行(Ⅳ・Ⅴ・Ⅲm・Ⅵm)を使っちゃいましょう!
とりあえずこんな感じです。
”とりあえず”なので、すべてのブロックですでにあるパターンを使っちゃっていいです。てか、コード進行のパターンはある程度限られているので、既存の曲などから持ってくるのが手っ取り早いです。
次は、できたコード進行をアレンジをしていきましょう!
アレンジの方法
コードのアレンジ下記3点の方向から考えます。
- リズムの変化
- テンションの付与
- ノンダイアトニックコードの採用
実際に行ってみますね。
まずはサビの部分をシンコペーション気味にして疾走感を与えてみます。
テンションを付けるのですが、今回は入りの部分に幻想的な感じが欲しかったので、add9系のコードにしていました。
テンションコードを使うときは、それぞれのコードの響きを意識するので、普段からいろんなコードを使ってみましょう。慣れが必要です。ちなみに僕が好きなのは、add9系とsus4系です。
ノンダイアトニックコードを使うには、どういったテクニックがあるのかを知っておいたほうがいいです。逆に、そのテクニックを知ってさえいれば、才能に頼らずとも知識で使えるようになります。
今回はツーファイブワンの動きをBメロとサビのつなぎに、サビの最後でベースをクリシェで高揚感Maxに持って行っている感じです。
こちらの記事でも、簡単なコード進行を実際にアレンジして行っている様子をまとめています。
一緒にどうぞ。
⇒ 作曲初心者向けのコード進行とアレンジの方法/コード進行のアレンジの方法
ノンダイアトニックコード使用テクニック
最後にノンダイアトニックコードを使うためのテクニックのリンクをまとめて終わりますね。それぞれの詳しい説明はリンク先をご覧くださいm(__)m
■セカンダリードミナント
■クリシェ
■裏コード
■サブドミナントマイナー
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