ボーカルを抜き取れる”逆位相”の仕組みとやり方

DTM

歌ってみたの練習や録音のときに、参考としてボーカルだけを抜き取りたいと思ったことはありませんか?

今回は、”逆位相”と言うものを利用してボーカルを抜き取る方法をお話しします。

逆位相とは

音を波形としてとらえたとき、ある波形があったとしてそれを上下さかさまにしたものが逆位相です。

逆位相の音を、元の音にあてたときにその音を消すことができます。”重ね合わせの原理”という物理学の原理なのですが、ここでは詳しくは置いておきましょう。

簡単に言うと、逆位相をぶつけるとその音を消せるってことです。

この原理を利用したもので夢異なものだと、ノイズキャンセリングフォンです。あれは、周囲の音を内蔵のマイクで拾って、その音を逆相違にして流すことで音を消してるんですね。密閉されてるから周りの音が聞こえないというわけではないんです。

この原理を利用することで、あるウタモノの曲とそのオケがあれば、オケを逆位相でぶつけることによりボーカルを抜き取ることが可能です。

ちなみに、逆位相になったものだけを聞いてみると、普通に何も変わらず聞こえます。

無料のDAWでやってみた

実際に無料のDAW、Cakewalk By BandLabでやってみます。

使うのは、結構前に作った曲の”プルプル愛”です。

こっちがオケと歌のやつ
こっちがオケだけのやつ

オケを選択した状態で、位相と逆相を切り替えるスイッチをクリックします。

そしてエクスポートしたものがこちら↓

完璧にボーカルだけとはいきませんでしたが、ほぼボーカルのみ!って感じものはできましたね。

こんな感じです。

逆位相で音を消すときの注意点

逆位相で音を得すときの注意点として、”ちょっとでもタイミングがずれていると全く消えない”というものがあります。本当に0.001秒とかでもずれていると全く効果がありません。完璧にあっておかないといけない。

なので例えば、オケは本家から手に入れて、原曲の入手方法がYouTubeからのダウンロードだったりで別々だったりするとうまくいきません。

その場合は別のアプリケーションなどで無理やりオケを抜き出すことになります。

ほんとにちょっとだけずらしてやってみたけど、消えませんでした。

とりあえず、ここで紹介している音源は適当に使ってみてもらっていいので、ためしにやってみてください♪

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