前回、midiデータの使い方、受け取り側でのお話をしたので、あらためてmidiデータでのやり取りの方法をまとめますね。
渡す側・受け取る側、双方の注意点をまとめますので、配布の場合も参考にしてください。
midiデータとはなに?注意点は?
midiデータとは大雑把に言ってしまえば”演奏の指示データ”のことです。
楽譜のようなものなので、midiデータのみでは音が鳴りません。midiデータとは別で演奏者、DTMの場合は音を鳴らすトラックを指定してあげる必要があります。
つまり、midiデータのやり取りで気を付けないといけないことは、”midiデータを送る側・受け取る側双方での演奏時のサウンドが変わる”ということです。
midiデータを送る側がオリジナルバンドで、受け取る側はコピーバンドくらいの違いがあります。そうなると、演奏場所も使う楽器も音の作り方も違ってきます。あくまでイメージですけどね。
この点を踏まえてmidiデータでのやり取りを行いましょう。
midiデータの送り方・注意点
midiデータでのやり取りの場合、midiデータを送るほうが気を付けないといけないことがいくつかあります。下記事項に注意しましょう。
- 各トラックの整理
- 各トラックを分けて保存する
- 出力情報も記入しておく
各トラックの整理
- 1小節目に何かしらノートを入れておく
- 各トラックごとにクリップをまとめておく
- 各トラックに名前を付けておく
1小節目に何かしらノートを入れておく
1小節目の1拍目にデータが入っていないと、その分音がずれることがあります。
すべてのトラックで必ず何かしらの音を1拍目に入れておきましょう。この時、C0の四分音符などで統一しておくと、相手に伝えるときに楽です。「1拍目のc0四分音符のデータは消してください」みたいな感じで。
各トラックごとにイベントをまとめておく
クリップがばらばらだと、トラックが分かれる可能性や、間にクリップがないところが詰まる可能性があるので、各トラックのクリップをまとめておきます。
トラックごとに一本のクリップにしましょう。
各トラックに名前を付けておく
受け取り側が分かりやすいように、各トラックに名前を付けておきましょう。この時、全角だとバグる可能性があるので半角英数字にしておきましょう。
各トラックを分けて保存する
midi出力をするときに、「midi1」と「midi0」という2種類の保存方法が選べることがあります。
midi1のほうは、各トラックがばらばらに保存されるに対して、midi0のほうはすべてのトラックがひとまとめになってしまいます。
全部一つにまとまってしまうと、何が何なのかわからなくなるのでmidi1のほうで出力するようにしましょう。
出力情報も記入しておく
- BPM
- ヘルツ数
- ビット数
これらの情報もメモなどで一緒に相手に送りましょう!
ちなみにデータを送る場合は、直接のメール添付だとサイズが大きすぎて送れない・もしくは受け取れない場合があるので、サーバーでのやり取りやギガファイル便などでを利用して間接的に送るのが無難です。
midiデータを受け取った場合の使い方
midiデータを受け取った側では、環境設定をしてmidiトラックを読み込んだ後、各midiデータを楽器と紐づけていく作業が必要になります。
一番わかりやすい方法は、必要な数だけインストゥルメントトラックを立ち上げて、midiトラックのデータをそれぞれ移動する方法です。
詳しいやり方はこちらの記事で説明していますのでご確認ください。
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