今回はDTMを始めるうえで、知っておいたほうがいい音楽理論の基礎をお話しします。これを抑えておくと、自分が探している音が見つけやすくなるので、最後まで読んでみてください。
スケールとコードの基本を動画で確認
- 01:00 スケールについてのお話
- 05:40 コードについてのお話
- 10:57 ちょっと発展したお話
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DTM初心者でも押さえておきたい音楽理論の基礎~スケールとコード~
- キーとスケール
- コード
とりあえずこの3つについてと、それぞれの関係を知っているだけで、作曲がスピードが上がると思います。
ちょっとだけ詳しく見ていきましょう。
キーとスケール
スケールとは音の並びのことです。
多くの人にとって、もっともなじみのある、”ドレミファソラシド”は”キー=Cのメジャースケール”です。
まずはこの2つの音階を聞いてみてください。
両方とも”ドレミファソラシド”に聞こえませんか?これは、両方ともメジャースケールといって、音の並び方が一緒なのでそう聞こえるのです。
ですが音の高さは違いますよね?それがキーの違いです。
簡単に言うと、一番落ち着く音がキーです。”キー=Cならドの音”、”キー=Gならソの音”です。これらの音のことを”ルート”といいます。(ちなみに、ドレミファソラシドを英語読みしたのが順番にCDEFGABです。)
上のサンプルでいうと、
- ①はCメジャースケール(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド)
- ②はGメジャースケール(ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ)
となります。
では次はこちらの音階。
暗い感じの音階ですね。この並び方も基本となる音の並び方で、マイナースケールといいます。
ちなみにキーはCなので、Cマイナースケール(ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド)です。
もう一つ。こちらも聞いてみてください。
これも先ほどと同じような音階に聞こえます。キーAのマイナースケールです。
構成音は(ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ)です。
気づきました?使っている音は、Cメジャースケールと一緒です。このように、同じ構成音の中でも、どこをルートとするかでスケールは変化します。つまり、曲調が変わるのです!
ほかにもいろいろなスケールがありますが、まずはこれを知っておきましょう。
コード
コードとは和音のことで、スケールと一緒にコードの基礎知識もあると耳コピもしやすくなります。
例えば、Kye=Cの曲で使われるコードは基本的には
- C(ド・ミ・ソ)
- Dm(レ・ファ・ラ)
- Em(ミ・ソ・シ)
- F(ファ・ラ・ド)
- G7(ソ・シ・レ・ファ)
- Am(ラ・ド・ミ)
- Bm7♭5(シ・レ・ファ・ラ)
です。
一緒に覚えておきたいのが度数表記で、Key=Cの場合これらのコードを度数で表記すると
- ⅠM
- Ⅱm
- Ⅲm
- ⅣM
- Ⅴ7
- Ⅵm
- Ⅶm7♭5
となります。(M=メジャー・m=マイナー)
これが一番基本となる、ダイアトニックコードです。
先ほどのスケールに当てはめると、Kye=Gの場合は
- ⅠM=ソ=G
- Ⅱm=ラ=Am
- Ⅲm=シ=Bm
- ⅣM=ド=C
- Ⅴ7=レ=D7
- Ⅵm=ミ=Em
- Ⅶm7♭5=ファ#=F#m7♭5
といった感じで、使われるコードがわかます。
ただ、これはあくまで基本の形なので、ここからテンションコードや代理コードなど使われる場合も多いので一概には言えません。
ですが、この基本をわかっておくだけで、Keyさえわかればコードもある程度予測がつくので耳コピがしやすくなりますし、逆にコードから曲を作る場合も自分が歌ったメロディを探しやすくなるでしょう。
コードの構成音など難しいことはまた別の機会に話しますね。
もっと詳しく知りたい人は、「名曲でわかるコード進行の秘密」という本もおすすめです。キーの表記と、コードを度数表記でも書いてくれているので、この記事を読んだ人なら理解が深まると思います。
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