音楽の基本的な著作権
- 原盤権・・・その曲の使用に関係する
- 著作権・・・詩・メロディーなどにつく
例えば、誰かの曲をカバーしたり演奏するのは”著作権”に関係があり、お店や映像のBGMなどで誰かの曲を流すのは”原盤権”に関係があります。
原盤権も著作権、現在はその音楽が作られてから70年間は守られています。ちなみに、特に届け出などは必要ありません。
現在は、Tune Core や Frekul をなど通して楽曲の販売ができますが、第三者によるライブハウスでの演奏など、音楽著作権系の回収がほとんど難しい点は要注意です。まぁ、個人的には別にいいけど。って感じですけどね。
全部全部回収したい場合は、ジャスラックなどの団体に著作権の管理を委託しましょう。
ボーカロイドの著作権
ボーカロイドにも著作権があり、これはまた音楽関係のものとは別です。
自分で作ってボーカロイドに歌わせた”曲”は自分のものですが、”ボーカロイド自体”に著作権があるのです。
例えば初音ミクの場合、”初音ミク”という名前や、キャラクターに肖像権みたいなものがあります。
なので、曲名や歌手の名前として”初音ミク”を使ったり、初音ミクのイラストをジャケットに入れたりなどすると、いろいろ引っ掛かります。
詳しくはこちらにもまとめています。
サンプリングの著作権
とりあえずDTMのインストゥルメント音源などのサンプリング音源はおいといて、HipHopなんかでよく使われる、音源の一部を切り取って使うことに関してお話しします。
サンプリングはなんかみんなやってるから大丈夫そうなイメージを持っている人もいますが、アウトです。
著作権や著作隣接権に引っ掛かります。
最近は「つかっていいよー」っていうサービスをしているところもありますので、そういったものを使うと安全です。
サンプリング問題の具体例として面白い記事を見つけたので、共有しておきます。
WEBへのUPロードについて
完全オリジナル曲は自分で権利を持っているのでどうでもいいですが、問題は”歌ってみた”などの既存曲をアレンジ・コピーしたものですね。
ここら辺は、ニコニコ動画やYouTubeは、主要の音楽団体と契約を結んでいるので、大丈夫です。(もちろんそのままはNG)
Twitterはそういった契約を結んでいないので、実はNGです。
つまり、そのアップロードしようとしているプラットフォームが、ジャスラックなどと契約しているかどうかに左右されます。
ちなみにニコニコやYouTubeでも、その曲の管理をジャスラックなどに委託していない人の曲の場合は、個別に許可をとる必要があります。
著作権侵害の罰則
著作権を侵害した場合、法的処置をとられることもあります。
具体的には下記4つを求められます。
- 損害賠償責任・・・損害額の支払い
- 差し止め請求・・・停止
- 名誉回復処置・・・謝罪広告など
- 刑事責任・・・懲役もしくは罰金
クリエイティブ・コモンズも活用しよう!
いかがでしょうか?今まで何気にやってたことでも、実はアウトだったことがあった人もいると思います。
著作権は、クリエイターを守るために大切なものです。守るのはもちろんですが、自分のオリジナル曲の扱いについても見直してみるといいかもしれません。
その時に、著作権団体に委託してもいいですが、クリエイティブ・コモンズという便利なものがあります。
これは共通の認識で、「この楽曲においては、この制限化でなら自由に使っていいよ」というものを示すためのマークです。
商業利用しないなら・・・とか、どうぞご自由になど、自分で使用範囲を公開できるので積極的に使っていってみてください。
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